今回の里山グリーンインフラ勉強会は、「里山グリーンインフラ現地見学会&ワークショップ」と題して、亀成川を愛する会のフィールドで開催しました。
■日 時|2024年4月13日(土) 10:00~15:30
■形式|オフライン@千葉県印西市
■勉強会概要|
亀成川周辺は千葉ニュータウン開発が行われるまで、田んぼの中の小川でタナゴやスナヤツメ、多様な水生昆虫が見られるなど、豊かな里山環境が残されていました。
しかし、上流部の台地がニュータウン開発によって造成されることになり、亀成川も川底を掘りさげ、川幅を拡幅するなど大規模な改修が行われる計画でした。
そこで、県内外から集まったメンバーで「亀成川を愛する会」を発足し、改修工事に対する要望を提出しました。そこから現在まで、亀成川及びその流域の生物多様性を、地域住民、市民団体、行政及び関係機関との協働により地域の暮らしの中で保全し、里山環境や地域の産業・伝統文化を後世に残すために活動されています。
午前中は亀成川を愛する会の小山さんにフィールドを案内していただきました。
かつての里山環境が残されている場所を見せていただいたほか、今でも新たに企業のデータセンターが建設されるなど、大きく環境が変わっていっている現状を紹介していただきました。
午後は、「印西市の自然環境での活動に市民や企業からの関わり手を増やすためのアクションを見つけること」をゴールとして、4つのグループに分かれてワークショップを行いました。
ワークショップは、グリーンインフラ若手プロジェクトの皆さんが主導し、各グループで活発な議論が行われていました。
各グループからの共有では次のようなアイデアが出ていました。
・少しでも興味を持った人が参加しやすい入口を作るため、だれでも気軽に入って利用できるエリアを設定する。
・積極的に企業にもかかわってもらうための仕掛けを行う。
例えば、中間支援を入れて、企業と亀成川を愛する会の両方が価値を感じる活動を作る
・市民の参加にレクリエーション要素を入れる(活動でポイントが貯まる、参加回数や熟練度で称号など)
・新たな世代・立場の人を巻き込み、クリエイティブな活動を生み出すためのオープンな場の設定
・ニュータウンの住民にもっと地域のことを客観的に見てもらうための資料として、過去から現在までの自然の変化を追ったマップ作り
■事務局コメント|
亀成川を愛する会の皆様のフィールドに伺いました。思いのある活動が実施されており、大変勉強になりました。
天候にも恵まれ、まだ桜も残る印西の自然を満喫した1日でした。
やっぱり現地で皆さんと顔合わせてお話できるのは最高ですね。
今後も続けたいと思いますので、ぜひお気軽にご参加ください。